カメラ・レンズレビュー

いつかは、ノクチルックス

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雄佐武(@OSamphoto1)です。

いつかは、ノクチルックス

ライカを持つものなら、いつかは所有したいと考えている憧れのレンズがあると思います。それはノクチルックス。ライカ界では知らぬものはいない大口径レンズです。

現行のノクチルックスは、NOCTILUX-M50mm F0.95 ASPHとNOCTILUX-M75mm F1.25 ASPHが存在しますが、75mmという馴染みのない焦点距離はあまり人気ではなく、ノクチルックスと言えば50mmを指す方が多い気がします。

Leicaのレンズは通常その小柄なボディに収まりがいいようコンパクトに軽く作られていますが、ノクチルックスだけは例外で、大きく、重く、まるでレフ機のレンズのような大きさをしています。それも、重量級の。

明るさを考えたら仕方のないことなのはわかっていますが、ライカらしくないなと思ってしまいます。ノクチルックス自体は、40年以上も前から発売されているレンズなんですけどね。

これで伝わるかは分かりませんが、自分がノクチルックスを持ったとき、シグマがMマウントのレンズを出したらこんな感じだろうな、と思う大きさ、重さでした。繰り返しますが、ライカらしくないのです。

F値が1.4であるSUMMILUX-M 50 mm f/1.4 ASPHは335gであるのに対して、ノクチルックスは700gもあります。約2倍です。

ライカの取り回しの良さを放棄してボケの一点に注力した姿勢は好感を持てなくはないですが、やり過ぎな印象も同時にあります。

さて、なぜこのノクチルックスがライカユーザの憧れかというと、値段が非常に高いのです。その値段、なんと140万円。安い中古車なら買えてしまいます。

所有している方もいるのであまり言えませんが、このレンズでしか撮れない写真があったとしても、値段をペイできるほど使える人はどの程度いるのでしょうか?ほんの、本当にほんのわずかだと思います。

自分には、証明器具だったり、三脚だったり、その他焦点距離のレンズだったり、このレンズを買うより前に買うべきものはたくさんあるように思えます。

ただ、それでもこの大口径レンズは抵抗し難い魅力があって、他の必要なものをかなぐり捨ててでも買いたい。そう思わせるほどに、ライカユーザを魅了するレンズである事はたしかなのです。

最大の魅力はズバリ、ボケ感。F値が”1″よりもさらに小さい”0.95″なのです。

よくもまあ、そんな小さなF値のレンズを設計できるなと。このレンズで撮った作例を見ると、背景なんかはそれはもう、トロットロにボケています。

ライカユーザの端くれとは言え、自分もノクチルックスを使ってみたい。そう思ったらいてもたってもいられずに「みんなの防湿庫」ことマップカメラに行きました。

マップカメラの地下はライカ、ハッセルブラッド、GFXといった高級カメラが揃えられており、内装や店員さんの佇まい含めて上品な雰囲気があります。

お目当てのノクチルックスは、ショウケースの中に鎮座していました。

店員さんにノクチルックスを試写したいと伝えると、中古のほうなら構いませんよと快くショウケースから出してくれました。100万を超えるレンズを気軽に試せるのは、日本広しとは言えマップカメラだけでしょう。

店員さんが貸してくれたノクチルックスは、シルバーでした。

自分のM10-Pはボディ色がオリーブグリーンで、鏤められたダイヤル部が同じシルバーという配色であり、シルバーのノクチルックスとの見た目の相性は抜群でした。

付けっ放しの愛用レンズのSUMMICRON-M 50mm F/2はボディとお揃いのオリーブグリーンでボディとレンズに統一感がありますが、配色バランスを考えるとシルバーのレンズの方が良かったと記憶しています。

ノクチルックスの作例

作例と言えるほど立派なものではありませんが、撮った写真を貼ります。すべて絞り開放(f値0.95)です。また、ノーレタッチです。

写真の見るべきポイントは、ボケのなめらかさだけではなく、ピント面の描写の甘さです。

この写真は十分な明るさの下、買ったばかりのビゾフレックスでピントを合わせて撮っているので、ピント合わせをミスったということはありません。気になって店員さんに確認したところ、ノクチルックスは大きなボケを得られる代わりにピント面の描写がやや甘くなる特徴があると教えてくれました。

なめらかなボケについては説明不要でしょう。さすがの一言だと思います。

ノクチルックスに対する評価

自分のノクチルックスに対する評価は、『ボケが綺麗な代わりにピント面の描写がゆるく自分に合わないレンズ』です。これを140万円出して買うかと言うと、素直に「はい」とは言えません。

他社に目を向けると、ほんの少しF値が大きくなりますが、F1.1で『七工匠 7artisans 50mm F1.1』や『フォクトレンダー NOKTON 50mm F1.1』、F1.2で『フォクトレンダー NOKTON 50mm F1.2 Aspherical』と言った素晴らしいレンズがあります。

これらは、ノクチルックスの1/10の値段で購入できることを考えると、十分に選択肢に入ってくるでしょう。

特に、『フォクトレンダー NOKTON 50mm F1.2 Aspherical』の描写はノクチルックスに負けてないと言ってもよく、ボケのなだらかさやピント面のシャープさは、本家を超えるシーンもあります。欠点と言えばレンズの色に、シルバーがない点くらいです。

残念ながら

残念ながら、ノクチルックスはたしかに魅力があるのですが、価格や性能を考えて欲しいかと言われると、自分にとっては「いつかね。」と答えてしまうレンズとなってしまっています。

『いつかは、ノクチルックス』ではなく、『ノクチルックスは、いつかね』という風に。

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