雑談

たまには、好きな本の話でも(赤頭巾ちゃん気をつけて)

どうも!いつもご覧いただきありがとうございます!

“The Catcher in the Rye”の邦題が「ライ麦畑でつかまえて」に不満がある人、オサム(@OSamphoto1)です。音の響きは良いけど、それだと意味が変わってしまうと思うんですよね。

さて、今回は本当に雑談で、好きな本の話です。

自分が名作と呼びたくなるような本は、その時代の雰囲気を感じとれる作品なのです。自分は、本を読んでいるときに、文章から想像できる雰囲気を楽しむ癖があります。文字を追うことをやめ、自分の中で本から読み取った風景に浸るのです。だから、自分は挿絵が邪魔でした。挿絵は、自分の想像の範囲を狭めるものであり、想像を助けるものではなかったのです。自然と純文学を読むようになりました。

純文学では三島由紀夫とかは随分と好きで、大学生の頃は本当によく読んでました。三島由紀夫の、非常に濃厚なネットリとした文章が好きです。技巧を凝らした文章は読みにくいとも言われますが、自分の想像力を揺さぶるには、この情報過多な感じの方がちょうどよかったのです。

じゃあ自分の一番好きな本は三島由紀夫の著書かと言うと実はそうではなくて、庄司薫だったりします。庄司薫は芥川賞作家の割にあまり知られていない作家で、いわゆる消えた天才といったとこでしょうか。その特徴は、軽妙なんだけど実は深い事を言ってる文体で、普段本を読まない人にも大変読みやすいのです。真偽は分かりませんが、村上春樹にも影響を与えたと言われていますね。実際、雰囲気は似ています。

自分が是非読んで欲しいのが「赤ずきんちゃん気を付けて」です。自分は、この本に大学の図書館で出会いました。この本を手にとった理由は憶えていません。ただ、不思議なタイトルだなと思った記憶はあるので、「ただタイトル名に惹かれただけ」だと思います。ジャケ買いみたいなもんですね。

この物語の舞台は1969年。この年は学生が安田講堂を占拠し機動隊が出動する所謂「東大紛争」が起きた年です。この余波で、東大の入試が中止になり、受験生は浪人するか他の大学に進学するかの2択を迫られてしまったのです。自分は1969年が舞台になっていることに興味を持ちました。実は、自分の父はこの東大紛争に巻き込まれて、東大を受験することが出来なかったのです。あまり自分のことを語らない人ですが、何故かこのことは教えてくれたので、自分に弔い合戦を期待していたかもしれません。(弔い合戦は無事成功しま。。せんでした!笑)

現代日本に生きる自分には、東大入試が中止になるといった当時の日本の雰囲気が想像できずにいましたが、この「赤ずきんちゃん気を付けて」が纏っていた雰囲気を教えてくれました。使われている言葉は馴染みがないものが多く、「ゴーゴー喫茶」って出てきて何やねん!というツッコミながら読んでましたが笑。

さて、この物語は東大紛争の影響で浪人する羽目になった薫くんの一日にスポットを当てる形で、知性とは何か勉強の必要性とはという事について様々な観点で言及していくことがテーマとなります。そして、最終的に薫くんが気づきに近いものに到達します。それが下記です。

知性というものは、すごく自由でしなやかで、どこまでもどこまでものびやかに豊かに広がっていくもので、そしてとんだりはねたりふざけたり突進したり立ちどまったり、でも結局はなんか大きな大きなやさしさみたいなもの、そしてそのやさしさを支える限りない強さみたいなものを目指してゆくものじゃないか(以下、略)

知性は力のようなもの、と自分は受け取りました。そして、これから社会に出て強く生きるために、遊んでばかりの大学生活を改め勉強に力を入れようと、ほんの少しだけ生き方を変えてみました。もちろん、これまでの無軌道な大学生活のツケはすぐには払えませんでしたが、これまでやらせている感が強かった勉強という行為が、自分のためにやるんだ、という意識にシフトできた気がします。生き方の軸を、この本が変えてくれたのかもしれません。

ただ、読了後の感想が、「冒頭に女医さんとけっこう妖しい雰囲気になるけど、その一度以降は何も無く、あれは何だったんだろう」だったので、本質的なところは変わってないのかもしれません笑。

たまにはこんなとりとめもない記事も。

ご参考までに、皆さんの人生が変わった一冊を教えて頂けると嬉しいです!

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